2020年西宮神社十日戎
発端は1/6(月)。
たからづか8丁目35番地の放送前の何気ない会話だった。
番組ディレクターの一言。
まっつん福男行けば?
毎年西宮神社では1/10に「開門神事福男選び」が行われる。
開門と同時に本堂に向かって走り出し、1番に辿り着いた者が今年一番持っている男「福男」
になるのだ。(福男とはいうものの女性も参加できる)
私は西宮市在住ということで今まで幾度となく挑戦する機会があったものの、
めんどくさい
たったそれだけの理由で敬遠していた。
今回は番組内で福男出ますと宣言してしまっていたこともあり、もう逃げ場はない。
上等だ。福男なってやんよ。オレやってんやんよ。
しかし一つ問題が発生した。
抽選の壁。
1月9日午後10時から、抽選に参加できる先着1500名の受付が始まる。
私は9日の夜はおもっくそ予定があり、抽選に参加すること自体が出来ない。
10日の午前0時に南門前で抽選が行われ、先頭のAブロック108名、Bブロック約150名が決定する。
赤門に近いこのA.Bブロックの中の誰かが福男になる可能性が非常に高い。(実際問題Bブロックのメンバーもかなり厳しい)
そう、福男になる為には運も必要なのだ。
私は抽選に外れた者や抽選以降に来た者が入るCブロックでのスタートが確定。
Cブロックは4時から入場が始まり、早い者順で並んでいく。6時の開門まで大量の人がここに並ぶ。
この時点で実質福男の可能性は潰えた。
しかしここで諦めるほど柔ではない。
やれるとこまでやってやろうではないか。
写真撮影用に友人を1人呼んだ。
突然呼びかけたにもかかわらず西宮市在住の彼は参加を決めてくれた。
待つべきは友だ。本当にありがたいと思った。
さあ準備は整った。
(そんな彼は普通に寝坊した為、今からの写真は全て松坂一人で悲しく撮影したものになります。ご了承ください。)
福男の朝は早い。
自転車で現地まで向かうことも覚悟していたが
5時前に西宮神社に着ける電車があった為、4時過ぎに家を出て電車に乗り込む。
その先に見据えるのは「福男」の二文字のみ。
周りを見渡すとスポーティな服装の男がちらほらと。
軽く睨んで威嚇し、牽制したところで西宮駅に到着。
神社までの道のりにはたくさんの屋台が並んでいた。
そして現場に到着
こちらは開門を待つBブロックの軍勢。
まだ5時前にも関わらずCブロックにも人がわんさかと。
記者も多く押し寄せており、今から始まる祭の壮大さを物語っていた。
私もCブロックの最後尾に並び、ここから開門までの1時間ひたすら待つわけだが、もちろんめちゃくちゃ寒い。
スポーティな服装をしてきているものの、流石に全く動かないとかなり身体は冷えてくる為、皆さんも気をつけて欲しい。
開門直前の私より後ろの人々。
もう終わりが見えないほど並んでいる。
そして迎えた午前6時
「開門ーー!!!!」
一斉に人々が走り出す。
わけではなくCブロック後方は先の人がある程度行かないと動けない為のっそりと走り出した。なんとも気持ちの悪いスタート。
それでは松坂完走までの1分48秒をノーカットでお楽しみください。
(後からもっと喋りながら撮れば良かったと後悔。途中で何故か「金魚すくい…」とだけぼやいている。
また当然ながら自分及び周りの方の安全を第一に考えている為、ちゃんと足元や前を見ながらある程度の速度の撮影となってます。)
ということで惜しくも福男には届かず敗退。
こんなに悔しいのは大学自体0.1秒差でライバル校に敗れた時以来か…。くそっ!!!
本堂には既に多くの人が到着しており、お賽銭が宙を舞っていた。
皆ひとっ走りして肩で息をしている人もいるが、全員が今年の主役、福男の登場を今か今かと待ちわびている。
私の後ろにも大量の人が。
そしてついに福男の
登場。会場のボルテージもMAXに。
ふっくおとこ!ふっくおとこ!!
コールが響き渡る。
皆さんやり切った表情。これから良い1年も過ごすことになるでしょう。
真ん中が1番福、右が2番福、左が3番福。
カメラマンさんが邪魔になっているがこれは私がもっと速く辿り着けなかったせい。
ということで残念ながら福男にはなることが出来ませんでした。
写真を撮る最中誤ってセルフィカメラを起動していたようでたまたま撮れた写真。
なんちゅう顔しとんねん。
今回わかったのはAブロックに入って本気で走らない限り、一人で参加するとこんな顔になるということ。
皆テンション高いからね。その対比で逆にすごい冷静になるよね。
あとゴール後
これ前にもし前に人おらんかったらオレ福男なれたわ
体力的にはいけるわ
とか意味わからんこと言ってる人いたけどそりゃそうやで。そういうもんやで。
皆体力的にはいけてるで。
来年は前日から並びます!!!
2020年1月10日
松坂滉