NBA現役最強TOP7 ③ルカ・ドンチッチ
『1000年に一人の天才』
ルカ・ドンチッチ
ポジション:ガード、フォワード
【主な受賞歴】
新人王:2019
え、受賞歴これだけ?と思われるかもしれない。そう思われても仕方ない。
なぜなら彼は昨年度NBAデビューした、まだ2年目の超若手なのだから。
若干20歳である彼を現役TOP7に入れるには正直まだ早すぎるかもしれない。
私はダラスのファンだから彼を贔屓していると言われる覚悟も出来ている(知らんがな)。
しかし、彼は毎試合とんでもないインパクトを与え続けてくれるし今後ダラスどころかNBAのレジェンドになることすら感じさせてくれる。
決して身体能力が高いわけではないが、驚きの発想力とプレイの華やかさは観るものを魅了する。
試合を観ているだけで魔法にかけられたような
気分になる。
NBAの未来の希望こそが、ルカ・ドンチッチなのだ。
世界にはNBA以外にも世界各地にバスケットボールのリーグがある。
その中のヨーロッパのユーロリーグはNBAに次ぐ世界で2番目にレベルの高いリーグである。
そのユーロリーグでレアル・マドリード・バロンセストに所属していた彼は2018年にチームを優勝に導いた。
当時19歳だった彼はユーロリーグの最年少MVPを受賞した。
ユーロリーグでの成績が認められ、2018年のドラフトでNBA入り。
鮮烈なデビューを飾り、ルーキーシーズンからチームの司令塔として平均21.2得点、6アシスト、7.8リバウンドを記録。
満場一致の新人王を受賞し、その実力をNBAに知らしめた。
【プレイスタイル】
20歳とは思えないほど落ち着いたゲームメイク力が魅力。
ゲームメイクはコート上の司令塔であるガードというポジションの選手が行うことが多い。
試合全体の流れを見てアップテンポな攻めをするのかそれともスローダウンさせるのか、どんな攻撃が相手に有効かなどを判断しその場に応じてボールをコントロールすることである。
彼の高すぎるバスケットIQと既に卓越したボールハンドリングスキルから攻めのバリエーションは非常に多彩である。
ガードにしては体格も良く、ゴール付近でのフィニッシュの選択肢の多さも相まってどこからでも点を獲れるオールラウンダーな選手となっている。
また新人とは思えないほど肝も据わっており、昨シーズンもゲーム終了のブザーと同時に入るシュートである「ブザービーター」を決めている。それもとんでもない難易度のものを。
たった1年のハイライトとは思えないほどよりどりみどりな2018年のハイライト
【ブロードステップバック】
先日紹介したジェームズ・ハーデンのステップバックスリー。
ハーデンのクイックネスが特徴のステップバックとは違い、ドンチッチのステップバックは移動距離が大きい。
相手から大きく離れることにより空いたスペースで悠々とスナイプする。
現状数字としては3ポイントの%はあまり高くは無い。ドンチッチは試合中ボールを持っている時間が非常に長くマークも厳しい為、難しい態勢のシュートも多いことを考慮してもまだ伸びしろはある。これからの成長に期待である。
【今シーズンのルカ】
1年目から新人離れしたパフォーマンスを披露していた彼だが、今年の活躍は異常である。
1/11現在平均29.4得点はリーグ3位、8.9アシストはリーグ3位と既にリーグトップクラスの記録である。
チームメイトの補強やドンチッチがリーダーとしての自覚を更に持ったことから、チームも昨シーズンに比べて大きく戦績を上げており、現在西の6位とプレイオフを狙える位置につけている。
更に現在NBAオールスターのファン投票ではレブロン・ジェームズに続き、なんと2位につけている。
数字や人気は既に最強クラス。
あとは実績だけである。
彼がNBAのリングを手に入れる日はそう遠くないと、希望的観測ではあるがそう思う。
NBAの未来は明るい。