『劇場版名探偵コナン 業火の向日葵』を観て
先日神戸でこんなチラシを見かけた。
また、金曜ロードSHOWで劇場版コナンの観たい作品の人気投票がやっている(やっていた)そうじゃないか。
であればと思いDVDを借りて観たのがこの作品。
シリーズ第19作目『劇場版名探偵コナン 業火の向日葵』。
以下ネタバレを含むため、要注意。
【あらすじ】
世界に散らばるゴッホの7種の名画“ひまわり“。鈴木財閥の相談役、鈴木次郎吉がそれをすべて集めて展覧会を開くというビッグ・プロジェクトを発表した。
ところが、この絵を奪うという怪盗キッドからの犯行予告が届く。
いつもとは違う、人命を奪いかねないキッドの行動にコナンは翻弄されながらもその本心を探る…。
一言でいうと少し物足りない映画だった。
まずひまわりを守る為、7人の侍が発表されるが(毛利小五郎もその一人)、それぞれのキャラ分けが微妙で正直チャーリー警部以外の影がめちゃくちゃ薄い。
多分この中に犯人がいるんだろうなーと思いながらも影が薄いが故にあんまりそこに興味がいかないし、裏切り者がいるとなった時の衝撃度もほぼない。
また犯人も悪い意味で目立ってた人で「あーやっぱそうなんや」くらいの感想しか持てない。
ついでに犯行動機も一般人からは理解しがたい上に説明口調すぎて台本感が否めない。
総じてミステリーとしては満足度の低いものであった。
見所はというとコナン映画お馴染みの爆破シーン。
「流石に次郎吉おじさん破産せえへんの?」というほどのド派手な業火に包まれる美術館と水に飲み込まれるコナン君。
コナンが助かって小五郎がお父さんかのように「よくやった坊主!」と駆け寄るシーンは中々味があって良かった。
キッドの真の狙いも原作を好きであればあるほど興奮する内容で昔からのファンは好きそう。
ただやっぱり個人的には謎解きをもう少し長い時間かけて欲しかったのと、キャラの掘り下げが欲しく、アニメの長編でやればかなり面白かったんじゃないかと残念に思った。
ちなみに先述した金曜ロードSHOWのランキングは
第1位『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』:77,991票
・第2位『名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)』:60,535票
・第3位『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』:55,182票
・第4位『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』:52,793票
・第5位『名探偵コナン 業火の向日葵』:35,463票
と業火の向日葵は5位という結果となった。
(直近で放送した映画は除かれている)