NBAシーズン中断
久々にNBAの話題。
本日3/12にNBAが急遽2020年シーズンの中断を発表した。
現役選手にコロナウイルスの陽性反応が出てしまったことが原因である。
陽性反応が出たのはこちら。
ルディ・ゴベア
(ユタ・ジャズ)
ポジション:センター
216chの長身と先を読む能力によりゴール付近では鉄壁の守りを見せる。
ジャズの守備の最後の砦として君臨し、チームディフェンスの要としてインサイドでは無類の強さを誇る。
その守備力はリーグでも屈指であり、2018年、2019年と続けて最優秀守備選手賞を受賞している。
また今季では初のオールスターにも選出されており、ジャズの主力メンバーである。
【今回の流れ】
全世界的に蔓延するコロナウイルスの影響をNBAを顧みて、早ければ明日中には今期のシーズンを一時中断するか、それとも無観客のまま続行するかの回答を出す予定だった。
そんな中でも試合は通常通り続けられており、もちろんゴベアの所属するジャズも試合に備えていた。
しかし今日の試合の前にゴベアが体調不良のため欠場の発表、そしてインフルエンザの検査をした所陰性反応が出た。
その後体調は改善されて来ていたが念のためコロナウイルスの予備検査も行った所、なんと陽性反応が出てしまったのだ。
(陽性反応が出たからといって確実にウイルスに感染したというわけではない。)
世界的な流れ、およびゴベアが直近の試合まで普通に出場していた事実も考慮し、即座にNBAは今期のシーズンを無期限の中断とすることを発表した。
【ゴベアの軽率な行動】
まずはこの動画を見て欲しい。
https://twitter.com/danweiner/status/1237909108071809030?s=21
これは10日の記者会見での一幕。
コロナウイルスについて聞かれたゴベアが「お前らは心配しすぎだ」と言わんばかりに全てのマイクをベッタベタと触り、会場を後にする。
恐らくジョークのつもりでやったのであろうが、今となっては全く笑い事ではない。
【個人的所感】
まずシーズン中断という余りにも大きな決断を、陽性反応発覚から数分という恐るべき早さで行ったことに拍手を送りたい。
選手やファンの安全を考えると決断が早いにこしたことはない。
パワーバランスの一新や、コービーの死など様々なことから大きな注目を集めている今シーズンでこの英断を下したことは本当に素晴らしいと思う。
このようなリアクションの早さや柔軟性がNBAを世界でも指折りのスポーツリーグに押し上げた一つの要因だと思う。
ゴベアに関して。
(まだ陽性反応が出ただけで感染したとは限らないが、今回はコロナウイルスに感染しているというていで書き進める)
彼と行動を共にしていたユタ・ジャズのチームメイトはもちろん、ここ数日で彼と接触した敵チーム及び会場のファン、またここに同席している記者たちも感染のリスクが非常に高いと言えるだろう。
この行為そのものは結果的に愚かとしか言いようのないものになってしまったが、たまたまゴベアが一番先に発覚しただけである。
彼はコロナの被害者であり、決して加害者ではない。
彼をバッシングするのは完全なお門違いと言えるだろう。
彼が一番自分の行動を後悔しているだろうし、
コロナウイルスは他人事ではないと我々からすると良い教訓になったとも言える。
一NBAファンとしては今回のシーズンが中断してしまうことは非常に残念だが、事態の緊急性を考えると妥当であろう。
シーズンも後半にさしかかり、プレイオフに向け更にヒートアップしたところで遺憾だが仕方ない。
今は少しでも早く事態の沈静化、及びシーズンの再開を心から願っている。