回転寿司考えた奴の気が知れん

寿司は新鮮な刺身をご飯の上に乗せただけのシンプルな料理だ。

素材の良さでそのまま勝負する、逃げも隠れもしない直球ど真ん中ストレートな料理だ。

 

それをなぜくるくる回転しようと思ったのか全く意味がわからない。

トリッキーすぎる。

ストレートどころか曲がりくねった超絶変化球だ。

まともな精神状況ではこんな常軌を逸した発想は出てこない。そうとう思い悩んでいたのだろうか。それとも神が舞い降りたのか。

 

 

 


そのルーツは遡ることおよそ60年、1958年東大阪市にオープンした元禄産業にあった。

現在元禄寿司は人気の回転寿司チェーンである。

元禄産業創設者である白石義明がビール工場の製造に使われているベルトコンベアにヒントを得て開発したそうだ。

 

さすが大阪人。発想力が半端ない。

 

 

この回転寿司の発明により今まで高級で近寄りがたいイメージだったお寿司は大衆に受け入れられるようになり、現在に至る。

この回転寿司、客の回転率を上げられるだけでなく寿司職人の数も減らして人件費を下げる役割も担っている。

 

そして何より面白い。

くるくると新鮮なお魚たちが回る絵面は、最高に新鮮だったはずだ。

「おもろいなぁ」と目を輝かせながら店に入る客が多かったと記録に残っている。

 

回転寿司には、効率的なメリットだけでなく人を惹きつける魅力がある。

 

 

 

 

 

私はむしろ回転寿司のギミックをなぜ真似する店がないのか不思議に思っている。

別に回すのは寿司じゃなくていいと思うのだ。

 

酒だけ中央のマスターに注文してそれを飲みながら、いい感じのつまみがすーっと流れてくるバーとか

 

ピザが一切れずつ回ってても色々バリエーションが味わえて楽しいし

 

 

あと餃子が回っててもかわいい。

餃子、かわいい。

 

 

 

 

まあいざ回そうと思うと冷めたりして大変なのかもしれない。

そういう意味でも寿司は一切隙がない回すのに最適と言える。

 

発想力が文化を作る。

寿司を回転させたら客が回転しまくるようになったわけだ。

次はどんな発想が世界を驚かせるのだろう。

 

 

 

 

 

…回転バーはマジでありやな。誰にも内緒であっためとこっと!