輪入道 『徳之島』
HIPHOPをちょくちょく聴くようになって5.6年くらい経つ。
正直有名な人しか知らないし、MCバトルの動画を見るのが多くて音源をめちゃくちゃ知っているわけではない。
あ、そもそもMCバトルとは…DJが流すビートに乗ってMC同士が小節ごとに即興の歌詞を用いてフリースタイルのラップをし、お互いのスキルを競い合うこと。
テレビ朝日の「フリースタイルダンジョン」で一躍有名になった。
私は友達にバトルイベントのDVDを借りたことある程度のいわゆるニワカだと思う。
そんな中見つけた一人のラッパーの曲に心を打たれた。
それがこの人、輪入道
顔こえぇええ。
じゃあこの輪入道、どんな人なのか。
そもそもバトルから興味を持った為、まずは彼のバトルスタイルから。
【バトルスタイル】
飛び出た血管からわかるように熱いバイブス(熱量)で相手と対話するスタイル。
韻も固く、即興性も高い為これといった弱点のないラッパー。
あと顔がめちゃくちゃ怖い。
さて、本題。
2017年2月にリリースした輪入道のセカンドアルバム「左回りの時計」から…
輪入道 『徳之島』
ライブで訪れた鹿児島県の徳之島。
日記のように徳之島での1日1日が輪入道なりの言葉で綴られていく。
出会った人との心温まるエピソードがリアルに感じられるのはありきたりでなく生きた言葉で語っているからだろう。
まるで小説を読んでいるかのうようにいつの間にかその世界に入り込んでいく。
MVに写る徳之島の美しい景色と現地の人々の笑顔。
そして普段は強面の輪入道の笑顔。
心からの言葉だから芯に刺さる。
本当にいい所なんやろなぁと思う。
地方創生ソングといっていいほど徳之島に行ってみたくなる。
そして最後の一節の歌詞。
次テレビに出る時には
徳之島の事言ってくださいよって
笑ってた学生達につぐ
島を出てひまだったらLIVE見に来いよ
東京にのまれんなよ君の地元熱いぞ
あちぃいいい。
かっけぇええぇええ。
HIPHOPはガラが悪いとか、品がないとか、クスリやりまくってるとか、乱暴だとか。
そんなイメージを持っている人にこそ聴いて欲しい一曲だ。
輪入道 『徳之島』
でした。