映画『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』を観て

 

『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』という映画を観てきたのでレビューを書きます。多少内容についての記述もあるのでご注意を。

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【あらすじ】

才色兼備の国務長官とうだつのあがらないジャーナリストとの恋愛をシニカルに描いた、シャーリーズ・セロンセス・ローゲン主演のラブコメディ。

 

アメリカの国務長官として活躍するシャーロット・フィールドは女性初の大統領を目指して奮闘中。

選挙スピーチ原稿作りを偶然再会したジャーナリストのフレッドに依頼する。

 

訳あって現在無職の自分とバリバリのキャリアウーマンである彼女は釣り合わないとわかっていながら、常に脚光を浴びるシャーロットと行動をともにするうちにフレッドは恋に落ちてしまう。

しかし、この恋にはクリアしなければいけないさまざまな高いハードルが待ち受けていた。

 

 

 

【感想】

身分違いの恋というテーマ自体はよくあるものだが、国務長官と無職!との恋というのは斬新で面白い。

 

ただ終始一貫して抱いていた不満は主人公のフレッドが魅力的に感じなかったということ。

感情的で素行が悪く、差別主義者で、ドラッグ常習者で、おまけに私服がダサい彼にシャーロットが何故惹かれたのかがわからず、感情移入に苦労した。

 

初めは最低な印象で目の敵にしてたけど徐々に気になってきて…とかでもない。

シャーロットは割と初めからフレッドに好意を抱いている。

 

最終的にフレッドの「え、ホンマになんでそんなことしたん????」と疑問符を大量に付けたくなるような行動(もしかしたらロング・ショットというタイトルもこの事件から来ているのかも?)でシャーロットは大ピンチを迎えることになる。

 

結果的にそれがあって感動のラストシーンに繋がる。

最後は自由の国・アメリカを象徴するような解放的な魅せ方でスクリーンにのめり込まれた。

個人的には最後までフレッドはそんなに見せ場がないように感じたが、シャーロットは美しくかっこいい最高の女性だった!

 

あとフレッドの友達はめちゃくちゃ良い奴。

あいつめっちゃ好き。

 

ずっとコメディコメディで来ていた為、ラストシーンでは不意打ち的に感動させられてしまった。

宗教や思想、性別や身分など関係なくアイデンティティを表現することの素晴らしさを教えてくれた。

 

 

 

 

初めはこの都合良すぎる展開に少々面食らったが、私がこの手の映画に慣れていないだけで、そこそこ見慣れている方にはあまり違和感は無いと思う。

 

目まぐるしく場面が切り替わる為、観ていて飽きないし次の展開が全く予想できない。

観ている最中は整理するのに精一杯かもしれないが、終わってから振り返るとツッコミどころ満載で非常に楽しめた。

 

メインディッシュはコメディでデザートに感動を、といった感じでお腹いっぱいになりました。

総じて満足感の高い映画だったので是非参考にしてください。

 

 

 

※ちなみにかなり下ネタが多いので夜に観るのがオススメ。

私はあんまり事前評価を見ないまま、たまたまナイトショーで観たがホンマに昼間に観なくて良かったと思う。