R-1ぐらんぷり2020 感想
コロナウイルス感染拡大防止の為、まさかの無観客の開催となった今年のR-1ぐらんぷり。
それによって異様な笑いの爆発が起きにくいと思われる状況。
また観客がいない分お茶の間の声をなるべく反映させようという配慮だろうか、視聴者投票とTwitter投票があった。
A.B.Cブロック4人ずつ別れ、各ブロックの勝者3人がファイナルステージで二つ目のネタを披露し、優勝を争う。
◆Aブロック
SNSあるあるをズバリと切っていくといった内容。
もっと深く切るのかと思いきゃ「ブス」などと 浅い切り方で個人的にはそこがツボだった。
②守谷日和
アリバイ証明の為、刑事から落語をやらされる悲しき男。
重要亭参考人はおもしろかった。
③SAKURAI
ギター一本で歌い上げる歌ネタ。
単語を羅列していき共通点を探していくクイズみたいな楽しみ方をしていた。
ただモロヘイヤの生産量第5位〜10位はわかるはずがない。
自作のゲーム『太ももが鉄のように硬い男 てつじ』略して「ももてつ」をプレイ。
内容がしょうもなさすぎて爆笑した。
彼のYouTubeチャンネルもめちゃくちゃおもろいから要チェック。
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結果Aブロックの勝者は野田クリスタル。
観客がいなくてもスタジオのウケ具合で皆納得の結果であろう。
ファイナルステージ
◆Bブロック
缶コーヒーが女の子のものか自分のものか分からなくなったというネタ。
モテないが故に間接キスを異常なまでに意識してしまうというのは共感する人も多かったはず。
⑥ななまがり 森下
コント「乳首隠せない男」。
どうしても乳首が隠せないという悲しき男。
意味が全くわからなかったが、冷静にこれは何を見ているんだろうと俯瞰視すると笑ってしまって不覚だった。
⑦ハーパー ほしのディスコ
彼女の浮気が事故的に彼女の自白により発覚した悲しき男。
ディスコさんの表情が切なすぎてなんか見ていて本当に悲しい気持ちになった。
⑧すゑひろがりず 南條
今と昔の狭間を行き来するというネタ。
これを真似するのめちゃくちゃ楽しそうだし、ちょっとした勉強にもなるからそりゃ流行るよなぁ。
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接戦となったBブロック勝者は視聴者投票とTwitter投票の差ですゑひろがりず 南條。
全体的にカオス過ぎたBブロック。
無観客だからなのかは謎だが異様な空気感が出来上がっていた。
やっぱりR-1はネタの統一感も無いしテンポが良いから混沌とするなぁと改めて実感。
◆Cブロック
てっきりお馴染みのフリップ芸でくると思っていたので虚を突かれた。
天の声との漫才のような近いコント。
日常のあるある効果音を出してくるのは流石だと思った。
個人的なずーっと応援してるから今度こそ…。
⑩おいでやす 小田
悪徳金融会社の新入社員研修。
ラ行はとにかく巻き舌で言って威圧しようというお話。
私自身よく巻き舌をしているから共感した。
11.ワタリ119
元消防士という肩書に因んで、3分間という119枚のフリップを使い切るというネタ。
こんな新しい発想があったのかと脱帽。
残り時間を常に表示して、どうフリップを使い切るんだとドキドキワクワクさせる工夫がめちゃくちゃおもしろかった。
12.大谷健太 (復活ステージ)
早口言葉フリップ芸。
絶対に噛んではいけないネタにとんでもなく良い滑舌で、普通にすげーと感心してしまった。
後半再登場してくる時にはちょっとした感動すら覚えた。
あとペアルックヘルメットモルモットが可愛かった。
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視聴者投票とTwitter投票が大きく割れたCブロック。勝者は大谷健太。
復活ステージから見事な躍進を見せた。
ファイナルステージ
自作のゲーム『モンモンとするぜ!!ストッキングお姉さん』通称「モンスト」をプレイ。
ハサミを引っ張って放し、お姉さんのストッキングを破っていく。
本当にくだらないネタで、終始一番ふざけていたという印象。
悔しいけど面白い。
◉すゑひろがりず 南條
またぎ・ザ・ベストテン。一つ目のネタと同じように今昔を行き来しながら歌を披露。
もう世間に認知されてしまっているからか、どうしてもあと少し変化が欲しいと思ってしまった。
関係ないけど絶対南條さん良い人。
◉大谷健太
2コマまんが。内容としては割とオーソドックスなフリップ芸なのかもしれないがそうくるか!と意図的に外してくる感じで良い意味で裏切られた。
お客さんがいればもしかしたらもっとウケてたかもしれないと思った。
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単純に一番笑ったし、文句無しの優勝。
審査員も司会も観客がいないという不慣れな状況の中で探り探りやっていたのがわかる大会だった。
普段の賞レースの大会でどれほど観客が重要な役割を果たしていたかというのをしかと思い知った。
ネタは面白かったのだが、笑いが爆発するタイミングというのがやはり生まれにくい…。
ファイナリストからしても多分相当やりにくかっただろうなぁと勝手に同情。
それでもやり抜く姿勢は私も見習いたい。
いろんな意味でこれからもきっと話題になるであろう今大会。
世間の皆様の意見が楽しみです。
さあ明日の朝スポーツ新聞がどうなっているかな。