怪奇!ズボンビリビリお尻丸出し成人男性

ん今日はスーツでのお仕事。

会社員時代から履き続けてきたスーツは、少しばかりガタがきていたのかもしれない。

 

 

年度末で色々と書類の整理などもあり、中身がたっぷり詰まったダンボール箱を床に置く為膝を曲げたその瞬間

 

 

ビリビリビリビリ

 

 

繊維が引き裂ける音が聞こえた。

その瞬間全てを理解した。

自らの心臓の高鳴りが聞こえた気がした。

 

ズボンが破けたのだ。

 

 

恐る恐る後ろに手を回し、自分の尻を撫でてみる。

直に肌に触れてしまった。

 

 

 

おもっくそ破けとるやないかぃいいいい。

 

 

 

これはまずい。

まず過ぎる。

タイトルの「お尻丸出し」は少し盛ったにせよ普通にパンツは見えるくらいには破けている。

今日はたまたま白いパンツを履いていた為、黒のスーツとコントラストを成し、鮮やかな芸術と化している(言うてる場合か)。

 

そしてパンツのポジショニング次第で本当にお尻も見えてしまう。

 

 

さながら中国の伝統的な股割れズボン開襠褌 (カイダンクー)のようだ。

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そして何よりまずいのは今からスクールに向かわなくてはいけないということ。

お尻丸出しの成人男性が真面目に原稿読みなんて出来るはずがない。

 

 

 

 

 

仕事を終え、真っ先に近くのGUに駆け込んだ。

私が見つけたGUは二階だったのだが、二階に上がるまでも一苦労だ。

 

普通に立っている時はあまり気付かれないかもしれないが、下から見た時には一目瞭然。

お尻とご対面する羽目になってしまう。

さながら盗撮対策をする女子高生のように鞄でお尻を隠しながらエレベーターに乗り込む。

 

 

 

GUの店内に入ってからも苦難の連続だ。

若い男女が集まるGUで成人男性のお尻を露出しようものならすぐにお縄にかけられてしまう。

常に棚に背後を向け、誰にも背を取られないように男性用のコーナーに向かう。

周りに注意を配り決して隙を見せないその姿はさながらゴルゴ13のようだった。

 

 

 

 

やっと出会えたスラックス。

上のスーツとは完全に色が合うわけではないが背に腹は代えられん。

レジに向かうまでも細心の注意を払い続ける。

そして購入したからといって気を抜いてはいけない。

常に私は社会的死と隣り合わせであるという自覚を持って行動した。

 

 

 

 

トイレにて履き替える。

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んやっぱめちゃくちゃ破れとるやないかぃいいいぃ!

 

九死に一生を得た一日であった。