肉を切らせて骨を断つ
慣れというのは恐ろしいもので、ケータイの画面がバキバキになってからかれこれ一年近く経とうとしている。
確か飲み会の帰りに普通にポケットからこぼれ落ちて普通にバキバキになったはずだ。
ただその瞬間は酔いが回っていたのもあり、「あ、割れた」くらいでめちゃくちゃリアクションが薄かった。
翌日じわじわと悲しみが込み上げてきて咽び泣いたのも記憶に新しい。
初めの頃は文字も動画も見にくいし、特に亀裂が激しいところに関してはタッチの反応も悪く早く買い替えたいと思っていた。
しかし比較的まだ買い替えたばかりで本体価格を払い切っていなかった為、渋々使い続けて今に至る。
今となってはこの蜘蛛の巣のような画面にも慣れたものだ。
横画面で動画を見ていて、亀裂で読めない文字があればさっと縦画面にし文字を確認してからまた横に戻すという技術も身につけた。
また画面がバキバキだからこそのメリットも少なからず存在する。
メリット①
番組のリポート先で店の人に写真を撮ってもらう時、ケータイを渡した時に一笑いとることが出来る。
これに関しては相当ズボラな奴と思われる可能性もあるので一長一短かもしれない。
メリット②
もう既にバキバキなのだから落とした時のショックが皆無。
完全に気持ちの問題なのだが、バキバキになっているというのはいうなれば背水の陣を敷いている状態。
この状態から多少のダメージを喰らおうがあってないようなものなのだ。
守備を捨てることにより、かえって最高のメンタリティを得たといえよう。
物は考えようだ。
ポジティブシンキングでいこう。