オーパッキャマラードてなんやねん

童謡クラリネットをこわしちゃったの歌詞は幼い頃からずっと疑問だった。

 

 

 

ぼくの だいすきな クラリネット
パパから もらった クラリネット
とっても だいじに してたのに
こわれて でない おとが ある
どうしよう どうしよう
オーパッキャマラードパッキャマラード
パオパオパンパンパン

〜〜〜

 

 

どしたー?

急に奇声上げて大丈夫かー?

パニクっておかしなったかー?

パパからもらった大事なクラリネットをこわしてしまったことにより、同時にうら若き少年の心が壊れてしまったのだ。

これは涙なしには語れないエピソードか。

 

 


オーパ パッキャマラードパッキャマラード
パオパオパ

 

もうええわ。

いつまでパッキャマラード言うとんねんと。

そう思っていた。

 

 

しかしこの言葉には意外な意味が込められていた。

フランス語で

Au pas camarade

オ パッキャマラード

Au pas「前進せよ」

camarade「戦友/同志」

一同足並みを揃えて前進せよ

といった意味になる。

 

 

かっけぇぇええええ。

 

 

実は「クラリネットをこわしちゃった」はフランスの歌曲なのである。

以下フランス語のオリジナルバージョンの日本語直訳である。

 

 

僕のクラリネットの「ド」が出なくなっちゃった
ああ、もしパパがこれを知ったら、きっとこう言うよ

おや、お前はリズムを分かっていないな
お前はダンスの踊り方を知らないようだ
いいか、リズムに合わせてやるんだ
リズムに合わせてだ、坊や

 

 

 

なんだかオシャレなレッスンだ。

オーパッキャマラードは子供の奇声ではなく、見かねたパパからのアドバイスの言葉だったのだ。

もはやクラリネットどころではなくダンスやリズムについても正されている。

 

 

こんな知的なレッスンがオーパッキャマラードというなんとも間抜けな響きで済まされてしまうのだから驚きだ。