タケモトピアノとかいう生ける伝説

生まれる前から知っていたような…

幼い頃から深く記憶に刻まれる巨顔、シュールなダンス、そしてよくわからない歌詞。

今も耳を澄ませば聴こえてくる…

ピアノ売ってちょうだい♬

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そう、みんなまあるくでお馴染み、タケモトピアノのCMである。

みなさんご存知の通りこのCMには2パターンある。

みんなまあるくタケモトピアノ〜♬

としっとり歌い上げるバージョンと

もっと　も〜と　タケモット！♬

とアップテンポで駆け抜けるバージョン。

このどちらが好きかは亀梨派か赤西派かくらい揉めたのは学生時代のあるあるだろう。

出演されているのは財津一郎氏。

コメディアンや俳優をやっている方とのことだが、ごめんなさい正直このコマーシャル以外では知らなかったです。

「〜ちょうだい」というのは財津氏のギャグだそうで、それも意外な発見だった。

CMが放送され始めたのはなんと2000年！

つまりこの20年間変わらず放送されているということだ。移り変わりの激しいこの時代の中とんでもないご長寿CM。

この20年間おそらく全ての「竹本さん」がこのCM関連のイジリをされてきたと思うと、ちょっとお気の毒である。

かつてかつて『探偵!ナイトスクープ』で「赤ちゃんが泣き止むCM」としても取り上げられ、よりお茶の間との距離が近づいた。

財津氏は現在体調を崩し、芸能活動は引退した上で自宅療養を行なっている。

そんな財津氏が「最低限の生活を送れたのはこのCMのおかげ」と語るほど長期間に渡り親しまれているコマーシャルだ。

確かに「ピアノ売ろっかなー」と考えている時にタケモトピアノ以外の選択肢は思い浮かばない。

なんともこのタケモトピアノ、社長さんがなんとも寛大な心の持ち主だそうで、テレビ局がＣＭの枠埋めに困った時お願いすればどんな時間帯でもＣＭ枠を使ってくれるらしい。

テレビ側からするとまさに神様仏様タケモト様。

初めは「知らんおっさんが顔でかなったり変なCMやなー」としか思ってなかったが、意外と人情派の良い話だったので不意をつかれた。

もしピアノ売る機会があったらみんなまあるくに電話しよっと。