NBA現役最強TOP7 ②ジェームズ・ハーデン
『人間を辞めた男』
ジェームズ・ハーデン
ポジション:ガード
【主な受賞歴】
MVP : 2018
2×得点王 : 2018, 2019
など。
ボリューミーな髭がトレードマークだが、見た目だけではなくその実力のインパクトは折り紙付き。
ハーデンの強さを説明するのは非常に簡単である。圧倒的な攻撃力。それに尽きる。
2019年シーズン、ロケッツの二本の柱だった相方クリス・ポールが怪我で倒れてから、彼は覚醒した。
毎試合鬼神の如くリングにアタックし続け、1人で並みいる強豪達からスコアリングしてみせた。その結果シーズン平均得点は36.1点。
2位以下に大差をつけてブッチギリの1位であった。
その得点力は2020年シーズンに入り、更に勢いを増している。
1/8時点での平均得点は38.4点。
またもやブッチギリの1位で、この調子でいけば昨年の自らの記録を塗り替える可能性が高い。
誰かが言った。
ジェームズ・ハーデンは人間を辞めた。
このオフェンス力を見るとそれもあながち間違いではないのかもしれない。
【プレイスタイル】
ボールを触る時間の多いガードらしく、ハンドリングスキル(ドリブルの上手さ)はかなり高い。
しかし彼の場合は上手いだけでなく、ドリブルのリズムが独特で誰にも予測出来ないのだ。
相手の裏をかくリズムで翻弄し、気が付けばリングの近くまで辿り着く。
彼はガードにしてはフィジカルが強いだけでなく、多少の接触は流れるような身体の動きで衝撃を逃し、レイアップを決める。
速さが突出しているようには感じないのだが、不規則な動きは誰にも止めることが出来ない。
こと1on1のスキルにおいては歴代最強との呼び声も高い。
相手を料理した時に見せるパスタをくるくると巻くようなセレブレーション(ゴールパフォーマンスみたいなもの)もイカす
【伝家の宝刀 ステップバックスリー】
漫画の世界よろしく、NBAの選手達には必殺技も持っている者も多い。
彼の必殺技はステップバックスリー。
先述したしたハンドリングスキルで相手は抜かれまいと距離を取りたくなる。
相手が下がった時に突き刺さるのがこの技。
ドリブルを一回つき、相手から一歩離れた瞬間に正確無比なスリーポイントシュートを放つ。
そう、彼はドリブルだけでなくシュート力も一級品なのだ。
そして何よりこの技の恐ろしい点は分かっていても止められないということだ。
先程は相手が下がった時に突き刺さると表現したが、もし仮に相手がスリーを警戒して距離を詰めてきていたとしても彼の素早い動きから一歩下がられたら追いかけられない。
ディフェンダーにできるのは既にハーデンが撃ったシュートが外れてくれるよう願うことだけなのだ。
言うならばこの技はじゃんけんでの後出しのようなもの。
明確な突破方法は存在しない。
いかがだっただろうか。2人目ジェームズ・ハーデン。
今年は何点取るのか。
ハーデンのオフェンスを止められる者は現れるのか。
その活躍に目が離せない。