松坂の2011年3月11日
多くの人にとって忘れられない日となった2011年3月11日。
私はというと中学の卒業式だった。
3年間ずっと同じ担任だったあの先生にクラス全員からパーカーをプレゼントした。
タバコをやめられない先生に「禁煙」と書かれためちゃくちゃダサいパーカー。
喜んですぐ着てくれたのが嬉しかった。
合唱コンクールでも歌った「心の瞳」を卒業生全員で合唱。
ラストサビの
「いつか若さを失くしても心だけは 決して変わらない絆で結ばれてる」
という歌詞の部分で一気に目頭が熱くなった。
うちの学校は卒業式後近くの浜まで行き、記念撮影をするのが定番となっていた。
思う存分写真を撮って各々好きなタイミングで散り散りに帰っていった。
当時大流行していたAKB48の「オタ芸」を披露している男子を見て爆笑したのを覚えている。
私も含めみーんなアホだった。
部活や生徒会の奴らと喋っていて結局帰ったのは13時ごろだっただろうか。
家に帰り昼食を済ませゆっくりしている間に、昨日から浴槽に溜めたままにしていたお湯がチャポチャポと音を立てているのに気がついた。
兵庫県は大した揺れが無かったがテレビをつけて初めてその事態の異常さに気がついた。
そう、東日本大震災だ。
色んなことが起こったあの日の細かな出来事を今でも鮮明に覚えている。
あれから9年の時が流れた。
中学生の時は時間が経てば勝手に大人になるんだと勘違いしていた。
タレントという職業への憧れも徐々に薄れサラリーマンになるものだと思っていた。
実際は違った。
身体的には大きく成長したが、精神的には正直ほとんどあの頃から変わっていない。
好き嫌いもほとんど変わっていないし、価値観もほぼそのまま。
ついでに顔もほぼ変わっていない。
サラリーマンには一度なったが辞めてしまった。
その辺の計画性の甘さも幼いままだ。
タレントへの憧れも結局薄れなかった。
それが幸か不幸かは、これからの私次第。
過去の自分に笑われんようにせんと。