手を染めたのに足洗う

最近はジャニーズの「Wash Your Hands」をはじめとした手洗いソングも人気で、手をしっかり洗おうというのが一般常識だ。

 

ところで今まで善良だった彼が突然得体の知れない白い粉などの怪しい取引を始めたらなんと表現するだろうか。

 

 

 

彼は犯罪に手を染める

だ。

 

 

 

それでは彼が己の過ちに気付き、一切の取引をやめたらなんと表現するだろう。

 

 

 

彼は犯罪から足を洗った

だ。

 

 

 

いや手洗えやぁぁああーーー!

一度染めた手は汚いまま、何も付いてない足をなぜ洗ってしまうの?

シンプルに足が臭かったの?

 

調べてみた。

 

 

 

元々「染める」は「初める(そめる)」が起源だそうだ。書き初めとかの初めである。

初めるとはそのまま、始めるの意。

 

染色屋が一度その商いを始めると手に染み付いた色は中々取れなくなる。

それになぞらえて「染める」に変化していった。

初めは事業など新しいことを始めるという意味しかなく、「悪いことを始める」というニュアンスはなかったのだ。

 

 

 

一方の「足を洗う」は寺院の坊主に由来する。

裸足で修行に出ていた坊主は寺に戻る時に水で足についた汚れを洗い落とした。

その際俗世間の煩悩なども同時に清めたことから「悪い行いをやめる」という意味になった。

 

 

 

つまり「手を染める」と「足を洗う」は似た響きを持つものの、一切異なるところが由来になっているのだ。

ややこしや。

 

 

言うなれば亀仙流の奥義にして地球育ちの落ちこぼれサイヤ人である悟空の必殺技「かめはめ波」と

生まれながらのエリートにしてサイヤ人の王子ベジータの必殺技「ギャリック砲」が偶然似通っているようなものだ。

 

 

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いや、違うか。

全然違うな。

なんか無理やり例えようとして苦し紛れの絞りカスみたいな例になりました。すんません。

もうこんな悪事からは足を洗います。