言いたいことも言えないこんな世の中じゃ
人を見せしめにする人は嫌いだ。
例えば会社で上司に頼まれたことを、その部下が成し遂げられなかったとする。
その部下を吊し上げ、「お前のここが悪い。そんなんだからダメなんだ」などと大勢の前で糾弾する人には嫌悪感を覚える。
人間間違えることはある。
その間違えを正してくれるのは良い。
ただその上司の行為は部下の成長を思ってのことではなく、自分の権威を示したいだけ。
もしくはその部下を見せしめにすることにより他の者に「ミスをするとああやって辱めを受ける」という印象を与えるためである。
そこで注意を受けた部下が「なにくそ」と奮起するタイプならまだいいが、多くの者は意気消沈し心を閉ざすだろう。
必要以上の叱責を受けたことにより、「私はこの人に嫌われている。何をしたって無駄だ」という考えに至るからだ。
この方法はある一定の犠牲を払って組織全体を回らせる上ではある意味効果的なのかもしれない。
例えるなら漫画『暗殺教室』のE組なんてまさにこれだ。
学校全体から差別を受けるENDのE組。
E組がいるからこそ「絶対にE組に落ちたくない」とA〜D組の面々は勉強する。
ただ結局『暗殺教室』ではE組は大成を遂げることとなる。
立ち上がったE組のメンバーにリスペクトを送る。
立場を利用して差別的発言やセクハラ紛いのことをする奴は最低だ。
間違ったことには間違っていると言える自分でありたいと思う。