夜のお散歩 オーシャンビュー

うちのベランダからは海が見える。

午前中に煌く水面を見るのも良いものだが

 

日が落ちてから暗闇の中を街頭がぽつりぽつりと照らす様子を見るのもまた心を落ち着かせる。

 

 

海を渡る道路の橋を渡った向こうにはまだ夜が続いていて、漁船の微かな灯りが道標のようだ。

 

 

 

ぼーっとベランダから景色を眺めているとたまに散歩に出かけたくなることがある。

理由は日によりけり。

 

特に雨の日、密室で作業しているうちに偏頭痛がしてだったり。

パソコンやスマホの画面を見るのに疲れたりだったり。

特に理由もなかったり。

 

 

 

 

歩いて行ける距離に海があるというのは良いものだ。

浜風は初夏の夜にはちょうど気持ち良くそよぐ。

コロナでの自粛期間、人がいなくなったこれを見計らってこっそり外を散歩することがあったが考えることは皆同じのようで

かえって多くの人とすれ違うことになった。

 

 

今となってはわざわざ夜に散歩する変わり者はほとんどいない。

 

暗闇の中広大な浜の公園を一人ゆっくりと歩くのはあまりに贅沢で、えも言われぬ多幸感に包まれる。

 

夜一人でいる時には普段の傲慢で狡猾で打算的な自分を忘れ、

何も考えずにいることが出来る。

逆に何か考え方があるのなら、そういった静寂が一気に考えを深まらせてくれることもある。

 

 

もう慣れてしまったけれど長年住んでいるからこそ、夜の散歩が自分の一部になっているとたまに思う。

 

 

全体的にリリカル過ぎてうざったいから最後に意味のない言葉でバランスをとります。

ボンジョビやなぁ〜。