ギャンブルは程度もん

パチンコ・スロット・競馬・競艇…数年後には

世の中には色んなギャンブルがあるがどれも私は否定的だ。

 

 

パチンコ経営側の方が圧倒的に儲かっているからあれだけ煌びやかな装飾をこしらえているんだというつまらない考え方をしているのだ。

もちろんそんなことは百も承知でただアクティビティとして楽しみたいから、儲けが出ればラッキー程度の気持ちでパチンコをしている人の方が多いだろう。

 

パチンコの楽しさの理解が浅いのは単純に私がパチンコをした経験がほぼないからなのだが、稀にギャンブルに依存してしまっている人がいるのも事実だ。

 

 

 

 

もう6年ほど前の出来事になる。

大学の部活に入りたてで、まだ日曜日の練習が終わったら実家まで帰っていた頃の話だ。

 

くたくたの状態で地元の駅に降り立ち、改札を出た瞬間一人の男に声をかけられた。

60代くらいの薄汚い格好をしたおっさんだった。

 

「お、兄ちゃんちょっと金貸してくれへんか?ちょっとボートレースで負けてもうたんや」

 

 

まあ競艇と我々の競技ボートは一切関係ないのだが、なんとなく「ボート」というフレーズに反応してしまった。

要は競艇で負けて家に帰れなくなってしまって、乗り換え駅であるこの駅で降りたそうなのだ。

 

 

普通に始めに乗る時に最後まで辿り着けないことは分かっていたはずなのになんで乗ったのだろう。

 

 

私は性格は良くないとは思うが一応鬼ではない。

こんな人と再度連絡を取り合って返してもらうのも嫌だし、別に寄付するくらいの気持ちで渡してもいいかと思い、財布を開けると小銭が無かった。

札しかないということを伝えると

 

 

「ほんならあっかの自販機で崩してきてくれてもええんや。

わし絶対返すし。そういう人間やし。

逆にわしが君の立場なら絶対渡すけどな。ほんの数百円のちょっした金くらい」

 

 

 

カッチーン。

少し優しくしたのに味をしめたのか図に乗り始めた。

あんたがどんな人間かなんて知らないがマウントを取ってくるスタンスはよくわからない。

口調も若干乱暴で酒に酔っているのかもしれないなとも思ったが私も感情的に言い返してしまった。

 

「そのちょっとした金すら残らなかったのは何故ですか?あなたがギャンブルで負けたからですよね。

ちょっと金の重さを再確認する為に僕はあなたにお金を渡したくないと今決めました。さよな。」

 

 

 

 

自分の歳の半分以下のクソガキからめちゃくちゃ生意気なことを言われ、おっさんはどう思っただろう。

我ながらちょっと言い過ぎた気がする。

背伸びはしない遊びのギャンブル程度なら少し嗜んでもいいかなと今は思う。