フリートークレッスン オススメの映画
今日のzoomによるオンライン授業、テーマは「フリートーク」。だが宿題としてオススメの映画を選んでおき、それぞれ3分程度で紹介した。
私が選んだのは『鑑定士と顔のない依頼人』。
※今回は授業について重きを置きたいため、映画の内容に関しては深く言及しないが、多少のネタバレを含む
【あらすじ】
世界的に著名な美術鑑定士である主人公のヴァージル。本物と偽物を見分けるプロフェッショナルだ。
偏屈物である彼は人間嫌いで、おまけに極度の潔癖性。仕事以外に女性と接することもない。
彼の唯一の楽しみは美術品である女性の肖像画を蒐集すること。
自ら主催するオークションで元画家の友人と共謀、逸品を不正に格安で落札して自宅の隠し部屋に飾っていた。
そんな彼にある若い女性から依頼の電話がかかってくる。
依頼主の名はクレア。
両親が急死し、その遺品を鑑定して欲しいとの依頼だ。
ヴァージルは実際にクレアの屋敷に訪れ鑑定をしようとするが、クレアと会うことは出来なかった。
電話口でのやり取りだけで何度屋敷を訪ねても何かしらの口実をつけて姿を現さないクレア。
ヴァージルはそんな彼女に不信感が募っていくが…。
【私の発表】
予め課されていたテーマは″聞いた人の「見たい!」という気持ちを引き出す″ことであった。
発表した順番が後ろの方だったので他の人のを聞きながら推敲を重ねつつ組み上げていった。
構成としては
①この映画のどこに惹かれたか
②あらすじ
③一番の見せ所
といった感じになった。
①の映画のどこに惹かれたか
本来あらすじや概要から入りがちだが、発表が進んでいくにつれその形のスタートがパターン化していることに気づいた。
先生も「自分らしさを出して欲しい」といった旨の発言をされていたので今回は
「感情がぐわんぐわんに揺さぶられ過ぎてどんなスタンスで観れば良いのか終始分からなかった」
というフレーズを使い初めに印象付けることを心がけた。
かなり反応が良く、この狙いは成功したといえる。
②あらすじ
3分という限られた時間の中であらすじを説明し過ぎると単調になってしまうため登場人物もかなり端折って紹介した。
あらすじとはいうものの、あくまで私の感情ベースで淡々とパンフレットを読むようにならないよう、自分の言葉で語った。
またクレアが平場恐怖症という病にかかっていて10年以上外出していないという設定が今の世の中と上手くマッチしていたのは嬉しい誤算だった。
どこまで物語を話すかというのは永遠の課題であるような気もするが、もう少しストーリーの伏線となる部分を散りばめて紹介したかったと今になって思う。
③一番の見せ所
初めに言った通り、感情がついていけないほど展開というのを重視した。
具体的には
1.謎の依頼人というミステリーテイスト
2.ヴァージルとクレアの仲が進展するロマンス展開
3.終盤の大どんでん返し
という3つに分けて如何に感情が昂ったかを熱弁した。
一番伝えたい部分は気持ちを込めて喋れたと思う。
【総評】
先生の評価は上々でひとまず一安心。
「この映画を見たいと思った人は多いと思う」
とお褒めの言葉は単純にめちゃくちゃ嬉しかった。
今回は喋り口調に近い話し方だったが、アナウンサー口調のような綺麗な話し方と使い分けることによって更に幅が広がるとの指摘もいただき、非常に勉強になった2時間だった。
順番が後の方だったこともあり、頭の中で整理が出来ていたのも大きかった。
先生や周りの生徒のリアクションを見ながら話せるのは精神的余裕の現れだと思う。
普段のラジオでの映画紹介とは違う点であり、逆にzoomだからこそ表情が細かく見れたとも言えるだろう。
またこの映画先述した通り、想像もつかない展開が待っていて、何度も見返したくなる仕上がりだ。
是非ご覧あれ。