関根勤の一言
昨日の笑っていいともの話で思い出したが、私がいいともで最も印象に残っているのは関根勤さんだ。
いいともには「身内自慢コンテスト」や「そっくりさんカーニバル」など芸能人のそっくりさんが出てくる。
その司会である関根勤さんはそっくりさんの紹介者(家族や友人)が現れた時にしっかりくる一言を言うのだが、その一言が毎回神がかっていた。
例えば
・カラオケで〜歌います
・〜何人前食べます
・50m〜秒です
などプロフィールに書いてあるような一言をその場で作り上げる。
もちろん紹介者と関根さんは初対面で、紹介者の情報など全く知らないはずだが、
見ているこっちも何故か「あ〜わかるわ〜」と腑に落ちてしまう。
これは関根さんにしかできない芸当だと思う。
瞬時にその人の特徴掴みそのイメージを皆が共感できるような具体例を挙げるなんて相当な語彙力と発想力が必要だ。
関根さんの日々の妄想によって築き上げた想像力は半端じゃない。
普段から人を観察するクセがあって頭の回転も相当早いのだと思う。
しかしあれは才能とかで片付けてはいけない能力なんだとも思う。
関根さんの積み上げて来た結晶というかあの一言が「関根勤」という芸人を物語っているような気がする。
出てくるのは一般人なのだから、視聴者にとって身近で共感を得る要素を持っているのは当然のことだ。
関根さんはその些細な特徴をクローズアップして誰にでもわかりやすい例えを瞬時に用意する。
言うなれば関根さんはその場で「あるあるネタ」に近いものを即興で作っていたと言っても良いだろう。
コーナーのめちゃくちゃサブの部分だし、間違いなく台本にも全く書いてないが、
毎回めちゃくちゃ感心してしまっていた私にとっては関根さんの一言こそがメインだった。