眠れない夜にジャスミンティーを

たまにくる眠れない夜。

くだらないことに頭をかかえ、何度も何度も堂々巡り。

誰しもが経験し得ることだと思う。

 

 

 

実は昨日の夜がまさにそうで、結局4時くらいまでは起きてしまっていたと思う。

 

そもそも睡眠とはどういうことなのだろうか。

 

目をつぶるといって、もそこで見ている世界はただのまぶたの裏側だ。

まぶたの裏を見ながら気を失っていると思うとなんだか怖くなってくる。

 

 

しかもまぶたの裏は完全な闇ではなく、何か赤や青や緑の模様が見えている。

まぶたの皮膚はとても薄く、まぶたの裏の毛細血管や、そこを流れている赤血球が見えているという説もあるらしいが解明はされていないそうだ。

 

そもそも私の主観で赤や青や緑といったが、人によって違う可能性は大いにあるし、誰も他の人のまぶたの裏の映像を共有できない為、どうしてもそのイメージを具体的に伝えることは出来ない。

 

 

 

 

とか、そんな無駄なことを考えている間にまた刻々と時は過ぎていく。

 

 

 

 

昔の私にはそんな眠れない夜を乗り越える必殺技が存在した。

 

名付けて「上を向いて床に着こう(スリープオブキュー)」

 

 

これはまぶたの裏でめっちゃ白目をむくという方法で、とにかく目をつぶりながら上を見続ける。全力で。

 

どういうメカニズムかわからないが、必死に白目をむき続けることで昔の私はいつの間にか眠りに落ちていた。

もしこの方法を初めて聞いて、今後利用したいという人がいたらここでブログを読むのを止めることを勧める。

 

世の中には知らない方がいいこともある。

 

「スリープオブキュー」を使わない覚悟が出来たら読み進めて欲しい。

 

 

 

 

 

ある日を境にこの「スリープオブキュー」は使えなくなってしまったのだ。

 

 

実はこの技

白目をむくことによって眠りに落ちていたのではなく

 

白目をむくことに必死になることで無駄に考え事をしなくて済む

 

から眠ることが出来ていたことに気づいてしまった。

 

 

 

このからくりに気付いてしまってはもう二度とこの技は使えない。

 

必死に白目をむいている時も

 

「あ、これは余計な考えをしない為に白目をむいているんだな」

と考えてしまうこと自体が余計な考えだからだ。

 

 

 

 

後悔してももう遅い。

何も知らずにあの頃に戻れたらどんなに楽だろうか。

 

と、また余計なことを考えながら夜は更けていく。