小慣れた店員

いらっしゃいませ。

が言い慣れすぎていてもはや「っせー」くらいの短さになっている店員。

むしろ「っせー」すら言ってない人もいる。

 

皆さんはこういった小慣れた店員にどんな印象を受けるだろうか。

個人的には、簡略化されて効率良い接客を何か怖く感じてしまう。

 

別に特別丁寧な対応をして欲しいとかではないのだが、目を合わしたりもせずものすごいスピードでレジを打ちマニュアル通りのセリフを言ってくる人には

 

接客というよりたまたま前に立っているだけの人やで

と思うことがある。

 

 

人と人というより、自販機で物を買っているのに近い。

 

もちろんめちゃくちゃ忙しくて一人一人のレジの時間をなるべく短くしたいのもわかる。

私も過去にバイトで何度もそういった場面に出くわしてきた。

 

 

実際私もかなり早口な方だし、仕事に慣れてきたらめちゃくちゃ素早くやっていたと思う

 

しかし完全に暇な時間くらいはお客さんに向き合って接客していた。

機械的な接客を続けていたら何をしているかわからなくなるのだ。

だからたまには人間として、己を保っていた。

 

 

 

逆に新人丸出しのおぼつかない接客の方がむしろ好感度が高いのは私だけだろうか。

先日訪れたファーストフード店では見習いマークを付けた新人の子が後ろにサポートが付きながらも必死に接客してくれた。

 

声は小さくて聞こえにくく、お釣りを返す手が震えている。

セリフもカミカミだが応援したくなる。

後ろに付く先輩は少し怖そうな人で私の接客が終わった後軽く怒られていたが、商品を受けとる時には「ありがとうございます」としっかり伝えた。

 

怖がらんでええ。

あんたの気持ちはわいに伝わっとる。

 

そう目で語るためにしっかりと目を見て伝える。

 

 

今はどこの店もマスクをしているから目の伝える情報は多い。

 

新人は自信も持って徐々に仕事を覚えて欲しい。

まあ慣れてきたら応援しなくなるけど。